2008年1月29日火曜日

攻撃練習重点的に グアム合宿・5日目

【グアム(米国)26日佐藤元彦】札幌のグアム合宿は26日、シュート練習など攻撃に重点を置いたメニューをこなした。ミニゲームでは、ボランチ(守備的MF)のアルセウが球際の強さやパスの正確さを見せつけた。  合宿5日目で初めて午前を休み、午後から2時間練習した。クロス練習や数的有利な場面での攻撃練習の後、2タッチ以内でボールを回すという制限付きで10対10のミニゲームを行った。  アルセウは攻守で積極的にプレーに絡み実力をアピールした。三浦監督は「ボールを持った時のクオリティーは高いね。みんながアルセウを認めたんじゃないか」と評価した。

2008年1月25日金曜日

広尾第二小、歩いて調べて防災地図作り 教員用参考書の授業事例に登場

【広尾】一月中旬に発売された小学校教員対象の理科教育授業の参考書「教師もたのしい小学理科授業 なるほど!5年生」(ルック)で、十勝管内広尾町の広尾第二小児童らが取り組んだ防災マップづくりの授業内容が紹介された。地震や津波など自然災害の仕組みを学びながら、子どもたちの防災意識を高める試みで、授業を担当した成田一之慎(いちのしん)教諭(32)は「身近な自然災害を教える参考になれば」と話している。
 参考書は子どもの理科離れを食い止めようと、ユニークな理科授業を行う全国の教諭ら十三人が事例を執筆している。
 成田教諭は、二○○五年度に同小五年生を対象に行った授業内容を十六ページで執筆。授業では、地震や津波の発生の仕組みなどについて、新聞やインターネットを使って子どもたちに調べさせた。さらに学校周辺で災害時に危険な場所や、避難できそうな場所を子どもたち自身が探して、撮影。模造紙にこの写真を張り、防災マップを作成した。
 授業を行ったきっかけは、いずれも○三年に多大な被害をもたらした台風10号と、広尾を津波が襲った十勝沖地震。成田教諭は「身近な自然災害について正しい知識を持つことが、子どもたちの防災意識を高めると考えた」と振り返る。
 参考書を監修した道教育大札幌校の田中実教授も「理科教育の立場から、いかに防災に取り組むかが今後ますます重要になる。成田先生の授業は大いに参考になるはず」と話している。B5判、百六十七ページで二千四百十五円。
 問い合わせはルック(電)03・5940・0950へ。

2008年1月18日金曜日

「降格候補」に反骨心 三浦監督 J1残留の秘策練る

Jリーグは16日、1部(J1)の今季開幕カードを発表。6季ぶりにJ1復帰した札幌は、昨季王者の鹿島と3月8日にカシマスタジアムで対戦する。三浦俊也監督(44)は、年始から宮の沢白い恋人サッカー場に顔を出しているが、降格候補であることを認めながらも「やってみないとわからない」と、下馬評を覆す意欲を示した  現状を嘆きながらも、その裏には強い反骨心がある。札幌は残留がまず第1目標だが「戦力的にも、下馬評は(J2)降格の最有力候補だろうね」と三浦監督は分析した。  確かに、今季は新人4人を含む10選手を補強したが、J1でそれなりの実績があるのはMFアルセウとディビッドゾン・純マーカスぐらい。そのほかは、能力はあるが出場機会に恵まれなかった選手。FWノナトも日本の経験がなく未知数だ。「札幌としてはよく頑張った補強だと思う。でも、ほかはもっとすごい補強をしている。やはり戦力が整わなかったり、金のないチームは落ちる可能性は高い」と厳しい状況を語った。  悲観的に聞こえるが、これは現実主義者である指揮官が冷静に分析した見解を語っただけ。負けることが誰よりも嫌いな指揮官は前評判をひっくり返す秘策を練っているはずだ。「J1の上位はレベルが高いが、下位はセレッソとか京都などと力はそう変わらないはず。やってみないと分からない」と十分、戦えることを強調した。  下馬評を覆すためにも、キャンプは昨年以上に厳しくなりそうだ。「休みにしてもやることないでしょ。グアムも熊本も連休はない」と選手にとっては耳の痛い言葉を口にした。疲労も考慮するが、基本的には2部練習だ。グアムでは31日にFC東京、2月6日に大宮、9日に新潟、11日にKリーグの仁川との練習試合を行う。「年齢的には将来性を感じさせる、バランスの良い補強ができたと思う。グアムではいろいろと試したい」と楽しみも語った。  昨年も、J2中位クラスの戦力を見事に優勝に導いた手腕がある。「やることは大きくは変わらない。J1もほとんど現実的なサッカーをやっている」。今度は降格筆頭候補を三浦マジックでJ1に残留させる

2008年1月13日日曜日

シンガポールにラーメンの「山頭火」 3年ぶりのアジア進出

【シンガポール12日勝木晃之郎】旭川発祥のラーメンチェーン「らーめん山頭火」が十二日、シンガポール中心部の大型商業施設にオープンし、地元の客や日本人駐在員らが独特の濃厚なスープに舌鼓を打った。
 「塩」「しょうゆ」などが一杯十二シンガポールドル(約九百二十円)からで、日本にはない定食メニューも提供。当初二カ月間は四人の日本人職人が常駐する。「山頭火」の運営会社アブ・アウト(札幌)の植田昌紀取締役は「日本人駐在員や外国人観光客に加え、いずれ八-九割を地元のお客さんにしたい」と話している。
 同社は、海外では米国に五店舗を持ち、アジアでは香港店を二○○五年に閉めて以来、三年ぶりの進出となった。今後、シンガポールを皮切りに、東南アジア各国での多店舗展開を計画している。

2008年1月9日水曜日

「おしりかじり虫びな」が登場 札幌・三越

ひな祭り(三月三日)商戦スタートに合わせ、札幌市中央区の三越札幌店に八日、恒例の「変わりびな」が登場した。
 安倍晋三前首相の突然退任びなや年金着服びな、大相撲騒動びななど昨年の世相を反映した六点で、東京の人形メーカー「真多呂人形」が製作した。
 暗い題材が多い中、笑顔を誘っていたのはNHK「みんなのうた」で人気の「おしりかじり虫びな」。同店の担当者は「来年は明るい話題の変わりびなばかりを飾りたい」-。二十八日まで。

2008年1月5日土曜日

「かわいい!」 ライオンの赤ちゃん公開 札幌・円山動物園

札幌市円山動物園でライオンの赤ちゃん二頭が四日から、一般公開され、冬休み中の家族連れが愛らしいしぐさに歓声を上げた。
 二頭は雄と雌で、昨年十一月二十七日に生まれた。公開は午後一時半からわずか十五分(水、木曜を除く)。初日は数百人が訪れ、「目がくりくり」と感激する一方、「人込みでよく見えない」と不満も。
 同園でのライオン誕生は二十六年ぶり。担当者は「こんな混雑は、久しくなかった。見せ方を工夫しないと」と、来園者以上に感激していた。

2008年1月1日火曜日

おぼろづき、高値でも人気 店頭価格1割上昇 コシヒカリ逆転も

道産高級ブランド米「おぼろづき」が絶好調だ。従来の道産米になかった強い粘りと、柔らかな食感が受けている。全国的なコメ余りで本州産米の価格が昨年より二割程度下がる中、おぼろづきは品薄感も手伝い、逆に約一割上昇。店頭価格が全国的ブランド「新潟コシヒカリ」を上回る小売店が出ても、前年並みの売れ行きを維持している。
 おぼろづきは品種改良を重ね、二○○五年に販売を始めた「最高級」の道産米。今年の作付け面積は空知管内を中心に、昨年(約千七百ヘクタール)の約二倍に増やしたが、それでも道内全体の約3%と少なく、ほぼ全量が道内販売だ。
 小売店では昨年、発売後約四カ月で売り切れる人気だったため、今年は昨年より約一割高い店頭価格を設定した。
 札幌市東区のホクレンショップ四九条店は、年末商戦で「八十九」(おぼろづきのホクレン商品名)が五キロ二千二百円前後なのに対し、最も安い新潟コシヒカリは十キロ四千円前後。おぼろづきの方が高いが、「売れ行きは新潟コシヒカリの二倍近い」(同店)という。
 札幌市白石区の大手スーパーでも、おぼろづきが五キロ二千百八十円に対し、最も安い新潟コシヒカリは同千九百八十円と二千円を切っている。
 新潟コシヒカリはコメ余りの影響で、値下げしない従来方針を改めざるを得ず、おぼろづきの次に価格の高い道産米「ふっくりんこ」と、ほぼ同じ価格帯で販売する小売店も出ている。
 道産米人気は全国の注目も集め、新潟県の農協関係者が十二月中旬、ホクレン本所(札幌市中央区)、きたそらち農協(深川市)を視察。道産米の好調さの理由を探っていった。
 ホクレン米穀部は「高い評価はうれしいが、現在の価格を維持していくため、品質面などで、今まで以上に努力していきたい」と話している。