2008年2月11日月曜日

沖縄キャンプ 奮闘・中田らに熱視線 観客6日間で延べ7000人

プロ野球の北海道日本ハムが、パ・リーグ三連覇を懸けたシーズンに向けて走りだした。沖縄県名護市で行っている春季キャンプでは、梨田昌孝監督のもと、ダルビッシュ有投手、稲葉篤紀、森本稀哲両外野手、スーパールーキー中田翔内野手らが連日、練習に汗を流している。(運動部 実松充洋 写真部 国政崇、中川明紀)  会場の名護市営球場ではウオーミングアップの後、野手陣と投手陣に分かれた練習が始まる。「無理に自分の色に染める気はない」という姿勢の梨田監督。基本的にコーチに指導を任せるが、ポイントで時折、選手に声をかけることを忘れない。  野手は守備、ティー打撃、フリー打撃、走塁などの練習を反復し、投手陣は肩慣らしのキャッチボールの後、それぞれ定められた予定に沿ってブルペンで投球練習する。全体練習が終わると、居残りの個人練習へと移るのが日課だ。  一日のキャンプインから、休日を挟んで正味六日間の観客は延べ約七千人。沖縄のファンに加え、北海道から足を運ぶ人も少なくない。シーズン中は、札幌ドームのスタンドから見守るしかない選手たちが、目の前を歩く。  「頑張ってください。これプレゼントです」「どうもありがとう」。こうした簡単な言葉のキャッチボールが、ここでは可能だ。サインや記念撮影に応じる選手も多く、会社を休んで札幌市豊平区から妻(50)と二泊三日の日程で来た男性(52)は、「こんなに選手に近づけるとは驚いた」。  報道関係者の人数も百人を下ることはない。二年連続のリーグ覇者であることに加え、話題の大物新人中田内野手が入団したためで、初日の二百二人を最高に、初めて紅白戦を行った七日は百七十四人。野球解説者、リポーター役のタレントたちも訪れ球場内外が華やかな雰囲気に包まれた。  九日は北京五輪日本代表チームの星野仙一監督が視察した。この日の名護市は午前十時の気温が一五度。氷点下○・六度で「雪まつり」開催中の札幌からみるとまさに、南国。ただ、午前は時折、強い雨に見舞われ、打撃練習などは室内で行った。  星野監督は山本浩二コーチらと選手たちの動きをチェックし、「日本のエース」として期待されるダルビッシュ投手や、中田内野手に熱い視線を送った。中田内野手について同監督は「十八や十九歳で、あれほど速いスイングスピードの選手を見たことがない」と、驚いていた。  今後、同県内でキャンプする日韓の球団との練習試合などが組まれており、選手たちは三月一日に同球場で横浜とオープン戦を行った後、一カ月過ごした名護を離れる。

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