2008年2月6日水曜日

道教委、高等養護を増設 特別支援教育10カ年計画案 盲学校は再編

道教委は、二○○八年度から十カ年の「特別支援教育に関する基本方針」案をまとめ、五日の道議会文教委員会に示した。一二年度までの前半五カ年の重点項目として、知的障害者を対象にした高等養護学校の増設と、視覚障害者の減少に伴う盲学校の再編について触れた。
 同方針案は、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)なども含め、一人一人の児童・生徒のニーズに合った教育を目指す「特別支援教育」が○七年度にスタートしたことを受けた初の長期計画。道議会の議論を経て、三月下旬の道教育委員会で決定する。
 知的障害者を対象とする道内の学校や学級に通う子供はここ十年で千人以上増え、五千九百人に達している。今後も増加が見込まれることから、その受け皿として高等養護は「受け入れ態勢の整備に努める」とした。
 一方、医療の進歩などで在籍数が漸減傾向にある盲学校については、一定の規模以下では学校運営が難しくなるとして、「そのあり方について検討する」とした。
 道教委は「具体案は今後の配置計画の中で検討する」としながらも、道議会で議論されている、札幌盲学校(江別市)と道高等盲学校(札幌市中央区)の統合については「一つの選択肢」と説明した。
 ろう学校については、道外より手話教育が遅れているとの指摘を受け、「教員の手話活用能力の向上に努め、手話を活用した効果的な指導法の構築を図る」とした。

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