2007年12月14日金曜日

卸売市場+北大、観光業者 食育へ共同事業 道産農産物の効用実証

札幌市中央卸売市場と卸売業者が、札幌のNPO法人「イムノサポートセンター」(理事長・西村孝司北大遺伝子病制御研究所教授)と、今月から「食育」をテーマにした共同事業に取り組む。  免疫力の向上やメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の予防などに有効な機能性物質が、道産農産物にどれだけ含まれているかを、同法人や北大などの協力機関が分析。その効果を科学的に実証した上で、道内農産物を使った健康メニューの提案や食育ツアーなどを企画する。  市場が大学などと産学官で共同事業に取り組むのは、全国的にも珍しいという。十七日に関係者が初会合を開く。  イムノサポートセンターは北大関係者や観光業者、食品メーカー関係者らで運営する。食材の医学的効用の調査や、それを活用した健康プログラムなどを企画している。  西村理事長は、スギ花粉症に悩む人の道内疎開ツアーなどを企画して話題を呼んだ。「アレルギーの子供が増えている背景には、食生活の乱れによる免疫力の低下もある。北海道の食の中心となる卸売市場と連携することで、食育事業の幅も広がる」と話し、中央卸売市場も「農産物の効用が科学的に実証されれば、道内の農産物振興にも追い風になる」(業務課)と期待している。

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