2008年3月31日月曜日

丘珠空港 着陸間隔12分→3分 新レーダー局舎、一括管制

札幌丘珠空港にある陸上自衛隊丘珠駐屯地(札幌市東区)に新しい「ターミナルレーダー局舎」が完成し、二十九日に落成式が行われた。十一月から本格運用を始める。
 事業費約三十億円で、局舎内に航空機を捕捉するレーダーや一度に複数の航空機の位置を画面で確認するレーダースコープなどを導入した。
 同駐屯地によると、これまで同空港の管制は離陸は国土交通省航空局札幌エリアコントロールセンターが担当。着陸は駐屯地のレーダーで位置を捕捉、誘導していた。
 複数の航空機が着陸する場合、一機目の着陸を確認後に、二機目の着陸指示をしていたが、今後は、離着陸ともターミナルレーダーで一括管制し、複数の航空機に連続して着陸体勢に入るよう指示可能になる。最短で十二分に一機だった着陸の間隔を、三分に短縮できるという。二〇〇二年は一日二十二便だった同空港の民間定期便は、現在三十八便に増加。時間帯によっては航空機が上空で着陸許可を待つケースもあるが、新管制体制によって解消される。

2008年3月25日火曜日

オオカミ車体にぺたり 「旭山動物園号」フィルム張り付け

JR北海道は二十三日、札幌-旭川間の特急「旭山動物園号」に四月二十六日から増結する「オオカミ号」の車体(一両)にオオカミを描いたフィルムを張り付ける作業を、札幌市東区の苗穂工場で行った。
 車体の絵は、他の車体と同様に元旭山動物園飼育係で絵本作家のあべ弘士さんが担当した。
 今回の作業では、作業員が車体の片側に縦二・五メートル、横九十センチのフィルム二十六枚を張り付けた後、窓の部分を丁寧に切り取っていった。
 「旭山動物園号」は、「ホッキョクグマ号」「ライオン号」などの四両編成で昨年四月二十八日に運行を始めた。今年二月末までの往復の乗車率が84%と好調なため、一両(六十四席)が「オオカミ号」として増結となった。四月二十六日から十月十九日までの土、日曜、祝日と、夏休み期間に一日一往復する

2008年3月19日水曜日

照明にジンギスカン鍋 札幌の焼肉店

店内をやさしく照らす光。それは店内の壁一面に飾られたジンギスカン鍋を使った照明だ。
 昨年十一月に札幌・ススキノにオープンした焼き肉店「遠藤精肉店・焼肉部」(中央区南五西三)。店舗の内装などを担当した室内デザイナーらが「焼き肉店なのだから、ジンギスカン鍋を使ったら」と発案した。
 壁の鍋は計三十六枚。鍋の切れ目から、内側の電球の光がほのかに漏れ、しゃれた光のオブジェのよう。食事に来た女性会社員(26)は「珍しいですね。でも自然な感じ」と感心していた。
 黒毛和牛のメニュー中心の同店だが、もちろんラム肉も。ただ、店内で使用するのは無煙ロースターで、鍋は照明のみに使っている。
 営業時間は平日が午後五時から午前一時。定休は日曜(月曜が祝日で休む場合を除く)。問い合わせは同店(電)011・561・2904へ。

2008年3月14日金曜日

円高、道内景況に冷や水 輸出型産業を直撃

急激な円高は、道内で比較的堅調だった輸送機械や同部品、鉄鋼などの輸出型産業に打撃を与えることになり、低迷が続く道内景況をさらに冷え込ませる恐れがある。
 日銀札幌支店が十日発表した三月の道内金融経済概況によると、住宅投資、個人消費が低迷する中で、輸出向けの自動車部品などが好調の生産は「緩やかに持ち直し」と明るい兆しがあった。
 道銀地域企業経営研究所(札幌)の石田琢磨主任は「道内経済を下支えしてきた輸出型産業の業績が下押しされれば、道内全体に悪影響が広がる」と懸念する。
 小型ベアリング大手の北日本精機(芦別)の親会社で販売を手掛けるサッポロプレシジョン(札幌)は、円建て決済が多いため影響は少ないとしながらも「三月分しか為替予約をしておらず、四月以降に不安が残る」と打ち明ける。
 円高は原材料の調達コストを削減する働きもあるものの、原材料の値上がりの速度が速く、消費者が円高メリットを享受するのは難しい状況。円高に株安も加わり、家計や三月期決算を控えた大企業などに悪影響を与えそうだ。

2008年3月9日日曜日

札幌・北区の強盗殺人事件、時効が成立

一九九三年三月、札幌市北区の食堂経営寺田信保さん=当時(58)=が殺害され、売上金が奪われた強盗殺人事件は九日午前零時、公訴時効(十五年)が成立した。
 寺田さんは三月十日朝、同市北区北一二西三のマンション自室で、首を絞められ死んでいるのを寺田さんの店の従業員が発見。居間の金庫から売上金約二十八万円が奪われていた。事件発生は九日深夜から十日未明とみられる。
 札幌北署の捜査本部は延べ約十五万人の捜査員を投入。交友関係を中心に捜査したが寺田さんが一人暮らしで普段の生活を知る人が少なく有力な情報は得られなかった。

2008年3月3日月曜日

マウンテンバイクの120分耐久レース 札幌・南区

マウンテンバイクの百二十分耐久レースが二日、札幌市南区の真駒内セキスイハイムスタジアムで行われた。
 札幌の自転車愛好家団体「ドゥライド」の主催。小学生から六十代までの七十二人が、積もった雪に四苦八苦しながら、二時間で一周約一キロのコースを何周回れるかを競った。
 カーブでは、転倒する選手が続出したが、雪がクッションに。敵だった雪が味方になり、選手たちは「これなら転んでも大丈夫」とスピードを上げていた。