2008年3月31日月曜日

丘珠空港 着陸間隔12分→3分 新レーダー局舎、一括管制

札幌丘珠空港にある陸上自衛隊丘珠駐屯地(札幌市東区)に新しい「ターミナルレーダー局舎」が完成し、二十九日に落成式が行われた。十一月から本格運用を始める。
 事業費約三十億円で、局舎内に航空機を捕捉するレーダーや一度に複数の航空機の位置を画面で確認するレーダースコープなどを導入した。
 同駐屯地によると、これまで同空港の管制は離陸は国土交通省航空局札幌エリアコントロールセンターが担当。着陸は駐屯地のレーダーで位置を捕捉、誘導していた。
 複数の航空機が着陸する場合、一機目の着陸を確認後に、二機目の着陸指示をしていたが、今後は、離着陸ともターミナルレーダーで一括管制し、複数の航空機に連続して着陸体勢に入るよう指示可能になる。最短で十二分に一機だった着陸の間隔を、三分に短縮できるという。二〇〇二年は一日二十二便だった同空港の民間定期便は、現在三十八便に増加。時間帯によっては航空機が上空で着陸許可を待つケースもあるが、新管制体制によって解消される。

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