2007年11月19日月曜日

日本ハムが多田野を下位で強行指名も

日本ハムが19日の大学・社会人ドラフトで、米大リーグ・アスレチックス傘下3Aサクラメントを解雇された多田野数人投手(27)を強行指名する可能性が出てきた。多田野はメジャー経験があるが、日本のプロ球団に所属していないため、獲得するにはドラフトでの指名が必要。水面下で調査を継続しているが、金銭条件面で折り合いがつくか微妙な情勢になっているという。指名できた場合にも入団を拒否されるリスクを考慮し、下位指名を検討している。
 多田野サイドは立大卒業時に「自由枠」の評価を受けており、同等の条件提示ができなければ、米球界復帰を選ぶ方向性だという。さらに日本ハムの調査では、メジャー再挑戦の意向が強くなっており、入団拒否も辞さない姿勢を見せているもよう。多田野サイドからは下位指名で、かつ満足いく条件提示がなければ「交渉の余地はない」との意向を伝えられている。
 だが山田GMはこの日、「評価している選手は指名する」と示唆。愛知工大・長谷部との両にらみから、先発ローテーションに入る可能性が高い大場指名へ変更したほど最優先なのが先発投手。多田野が魅力的な存在であることは間違いない。昨年も入団拒否があったほど、強気のドラフト戦略が持ち味の日本ハムだけに、玉砕覚悟で踏み切る可能性はある。

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