2007年9月30日日曜日

配管接続部緩み燃料漏れ 天草エア、計7便が欠航

福岡空港で離陸滑走中の天草エアライン(熊本県天草市)102便ボンバルディアDHC8-100型の右翼エンジンが停止したトラブルは、エンジンに燃料を供給する配管の接続部に緩みがあり、ここから燃料が漏れて供給が途絶えたため起きたとみられることが29日、同社の調査で分かった。  天草エアによると、配管は主翼内部の燃料タンクからエンジンにつながっており、接続部を締め直した後に同機は天草へ回送され、午後4時5分発の福岡行きから運航を再開した。  天草エアはトラブルのあった1機しか所有しておらず、計7便が欠航となった。(北海道新聞 引用)

2007年9月29日土曜日

144億回収不能 元事務局長に懲役7年判決 酒販事件で東京地裁

全国小売酒販組合中央会(東京)の年金資金約百四十四億円が海外投資で回収不能になった事件で、業務上横領と背任の罪に問われた中央会元事務局長関秀雄被告(51)の判決が二十八日、東京地裁であり平出喜一裁判長は懲役七年(求刑・懲役十年)の実刑を言い渡した。  関被告は業務上横領罪の起訴事実を認めたが、背任罪は犯意を否認していたものの、判決は両罪について有罪とした。  判決理由で平出裁判長は「中央会などに損害を負わせた一方で、一億七千二百万円の莫大(ばくだい)な金銭を手にした。私利に駆られた犯行で地位や権限の乱用は著しい」と述べた。  判決によると、関被告は二○○二-○三年に総額百四十四億七千九百八十一万円分の外債をリベート受領の目的で購入、回収不能に陥って中央会に損害を与えた。また一九九九年から○一年には、中央会とその政治団体の銀行口座から現金計三千四百万円を横領した。公判では背任罪をめぐって関被告は、年金運用担当の元専務=旭川在住=に電話で外債契約の了解を取り付けたと主張。これに対し判決は、関被告が年金資産の運用管理を総括する地位にあり、利益保護の立場にあったのに自己の利益を図ったとし、背任が成立すると結論づけた。(北海道新聞 引用)

2007年9月28日金曜日

帯広JC全国大会が開幕 地域活性化語り合う 約1万人が交流

【帯広】全国の若手経済人でつくる日本青年会議所(奥原祥司会頭)の第五十六回全国会員大会が二十七日、帯広市で開幕した。三十日までの期間中、全国の会員約一万人が交流を深める。  道内での開催は五年ぶり七回目。二十七日は開会式が開かれ、会員約四百人が出席。奥原会頭は「今回の大会を明るく豊かな社会実現に向けた第一歩にしたい」とあいさつした。  続いて、帯広青年会議所の小林誉理事長が「ありのままの十勝、帯広を感じてもらえる大会にしたい」と述べた。  二十八日からは、地域活性化や教育再生をテーマにしたフォーラムなどを開催。二十九日のレセプションや三十日の大会式典には常陸宮ご夫妻も列席する。(北海道新聞 引用)

2007年9月26日水曜日

石屋製菓立ち入り 札幌市と道 衛生管理など検査 26日から

石屋製菓(札幌)の一連の不祥事で、道と札幌市保健所は二十五日に同社から改善報告書が提出されたのを受け、二十六日から製造工程や衛生管理体制を確認する立ち入り検査を行う。市保健所の検査は実際に一部の商品を製造させ細菌の有無などをチェックするため、一カ月ほどかかる見通しだ。  道は賞味期限の改ざんがあった「白い恋人」などの賞味期限の設定根拠について理化学試験などを行っているが、検査では、農水省の「ガイドライン」(指針)に合致しているか調べる。改ざん理由にもなった返品については、再包装や再出荷できない管理体制ができているかを確認する。検査は一日程度の予定。  一方、市保健所は黄色ブドウ球菌が検出されたバウムクーヘンを実際に「試作」させ、細菌検査などを実施する。  バウムクーヘンは製造ラインと袋詰めの作業場が離れていたため、細菌が付着しやすかった可能性が高い。同社は改善報告で、製造-袋詰めの工程を一カ所に集約する対策を打ち出しており、市保健所はこうした点も確認し、食品衛生法上の基準をクリアしているかどうか調べる。 (北海道新聞 引用)

2007年9月24日月曜日

銅線2トン窃盗の3人逮捕

道警釧路署は23日までに、窃盗の疑いで自称岡山市宮浦の廃品回収業、高橋修司容疑者(42)と住所不定、無職・島田一夫容疑者(36)ら計3人を逮捕した。 調べによると、3人は21日夜から翌朝にかけ、白糠町の工場解体現場から、銅線約2トンをトラックに積んで盗んだ疑い。3人は容疑を認めているという。 同署は工場敷地内に設置されていた防犯ビデオの映像からトラックを割り出した。転売目的とみて追及している。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年9月23日日曜日

高校生の新商品開発「帯農ピザ」高評価 中間報告試食会

道内各地の高校生による地域活性化事業「北のくにづくり」に参加し、新しい食品の開発を進めている帯広農業高校のオリジナルピザの試食会が二十一日、十勝支庁で開かれ、同校の取り組みに協力している関係者たちから「素朴でおいしい」と高い評価を受けた。  同事業は道教委が主催し、昨年から三年計画で全道一斉に始まった。十勝では同校がこの一年間、小麦から具のチーズ、ベーコンまで素材の大半を同校や十勝管内産でまかなった、オリジナルピザを開発している。  試食会はその中間報告で、同校三年の前田友紀奈さんと小貫輝子さんが「道内産小麦のおいしさや安全性をPRしたくてピザを作ることにしました。十勝の食のすばらしさ、豊かさを伝えたい」と述べた。  ピザの商品化に向けては清水高がマーケティング、帯広工業高がPRを担当し、十勝圏振興機構や道中小企業家同友会帯広支部などがアドバイスをしている。  試食会に参加したこれらの関係者は、「市販のピザは具の味が強いが、これは小麦の味がよく出ていていい」などと評価した。商品化に向けたアドバイスでは、「帯広で開かれる各種団体の全国大会の場で売り込んだら」「商品名は大事。高校生たちの意見を取り入れても面白い」などの意見が出ていた(北海道新聞 引用)

2007年9月22日土曜日

妹背牛・佐藤鋳工 生産能力三・五倍に 新工場 完成自動車部品需要に対応

【妹背牛】鋳物部品製造の佐藤鋳工(空知管内妹背牛町、佐藤義明社長)は十月、現工場の隣接地に建設していた新工場を稼働させ、生産能力を三・五倍に引き上げる。トヨタ自動車やいすゞ自動車向けの鋳物部品の生産が好調で、今後の需要増を見越した増産体制を整える。  新工場は平屋建てで、延べ床面積四千七百平方メートル。鉄を溶かす高周波炉を二基導入し、連続溶解を可能にした。自動注湯機や高速造型機など最新鋭設備も備え、三十人程度で運営できるため省力化にもつながった。投資額は十五億円。生産能力は最大月産八百トンで、現工場を合わせて同千百二十トンになる。  農業機械部品などを製造していた同社は一九九○年に自動車部品製造に参入し、カーブ時の左右の速度を調整する差動歯車(ディファレンシャルギア)を収納するデフケースやベアリングキャップなどを量産。特にトヨタ自動車北海道(苫小牧)向けのデフケースが好調で、生産を始めた二○○四年には月産五千個だったのが、現在では同二万五千個に増加。いすゞ系部品メーカー大手のアイメタルテクノロジー(茨城県土浦市)向けの鋳物部品生産なども増加しており、新工場建設を決めた。  佐藤社長は「道外の自動車部品メーカーに対抗するためには、避けられない投資。低コストで運営できるよう工夫した」と話している。同社は新工場稼働により、○七年四月期で八億五千万円の売上高を数年内に二十億円台に乗せたい考えだ。(北海道新聞 引用)

2007年9月21日金曜日

江別市見晴台の中村さん 愛犬との生活を絵本に 「大好きな気持ち表現」

【江別】市内見晴台の中村真理子さん(57)が、愛犬との生活を描いた絵本「ウチの犬(こ)って」を出版した。散歩や家で戯れる様子などが、かわいらしいイラストで表現され、豊かな愛情を感じる一冊だ。中村さんは「ペットと暮らす人たちのほか、小学生などの子どもたちにも読んでもらいたい」と話している。  中村さんは幼少からまんがやアニメを描くのが好きで、文化学院大学部美術科を卒業。好きな絵と日記で、ミニチュアダックスフントの愛犬「マロン」との生活を表現できないかと思い立ち、昨年、出版社の文芸社(東京)に絵と原稿を応募し採用された。  絵本は八月十五日に出版され、中村さん夫婦と「おだやかで甘えん坊な性格」というマロンの暮らしを描いている。お気に入りの窓辺で安らいでいたり、マロンを真ん中にして川の字になって寝る様子などほのぼのとしたシーンにほおが緩む。  巻末は塗り絵になっていて、自由に楽しめる遊び心も。中村さんは「大好きな気持ちをありのまま表現しました。共感してくれると思います」と笑顔で語っている。  A4判四十ページ。定価千三百六十五円。ポスフール江別内のブッククラブ江別店のほか、札幌市内のコーチャンフォー美しが丘店、紀伊国屋書店オーロラタウン店、札幌ロフト店などで発売中。(北海道新聞 引用)

2007年9月19日水曜日

札幌市スポーツ財団職員 2200万円を着服

札幌市の出資団体、「さっぽろ健康スポーツ財団」(波田正明理事長)は十八日、旧「市健康づくり事業団」(今年三月で解散)で経理担当の男性職員(41)=現在同財団職員=が、運動教室の会費二千二百万円を着服していたと発表した。  同財団によると、職員は二○○四年六月から今年二月にかけて、同事業団主催の運動教室の会費として利用者が郵便振替で振り込んでいた口座から、十回にわたって着服。多い時で一度に五百万円引き出していた。職員は発覚を防ぐため、パソコンで郵便振替口座の残高証明書を偽造していた。  同事業団は今年三月末に解散し市スポーツ振興事業団と統合、四月に同財団として発足した。同財団が解散に伴う清算事務を行っていた七月上旬、昨年度の財務諸表に不備を発見。職員への事情聴取を行ったところ、横領の事実を認めた。職員は、着服した金を「競馬や飲食代に使った」と話し、全額弁済する意思を示しているという。  職員は自宅待機中。同財団は職員を懲戒解雇する方向で検討しているほか、業務上横領と有印公文書偽造などで近く札幌中央署に刑事告訴する。 (北海道新聞 引用)

2007年9月18日火曜日

晋ちゃんまんじゅう絶好調 「レアもの」人気?

安倍晋三首相の突然の退陣表明が国内外に衝撃を与え「無責任」との批判を浴びているが、安倍首相の関連グッズ「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」は意外にも売れ行き絶好調だ。東京・九段北の靖国神社境内では、参拝客が「もうすぐなくなる商品なので」と売店前に行列をつくった。  企画したのは東京都荒川区の土産物企画製造販売会社「大藤」。大久保俊男社長は「とにかく売れている」と話す。  大藤は昨年9月の首相就任時に安倍人気にあやかって「誕生 晋ちゃんまんじゅう」などを発売した。だが支持率の低迷に伴い売れ行きも低下。参院選の結果を受け、9月から「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」を発売し、主に首相の地元、山口県や都内の土産物店に卸した。  大久保社長によると、売り上げは9月初めに1日平均約120箱だったが、12日の退陣表明後、注文が殺到。17日だけで約1900箱が売れ、製造が追いつかない状態。次の首相が就任するまで販売を続けるという。 (北海道新聞 引用)

2007年9月17日月曜日

道内の年金記録第三者委 申し立て821件 審査難航、納付認定11件

年金保険料を支払った記録がない人への年金給付の是非を判断する、総務省の「年金記録確認地方第三者委員会」への審査申し立てが始まってから、十七日で二カ月。道内の申し立て受付件数は八百件を突破したが、このうち地方委が「保険料は納付されていた」と判断した案件は、わずか十一件(1・3%)。判断材料となる資料や証言の収集に時間がかかっているためで、申立人たちはいら立ちを募らせている。  申立人の対象は、年金保険料を納めていたのに社会保険庁に納付記録がなく、領収書などの直接的な証拠も持っていない人だ。道内では各地の社会保険事務所や年金センターで申し立てを受け付けており、札幌、旭川、函館、釧路にある地方委のいずれかで審査される。  社会保険庁によると、道内の申し立て受付件数は、計八百二十一件(九日現在)にのぼっているが、審査の結論が出るまでのスピードは鈍い。理由は、審査に至るまでの「準備期間」が長いことだ。  社会保険事務所は申し立て受け付け後、申立人から申し立ての理由や当時の状況などを聞き取り調査し、書類を作成してから地方委へ送る。この段階でまず時間がかかり、道内での地方委への送付件数は三百三十一件(十四日現在)にとどまっている。  送付後は、地方委の職員による「証拠探し」が始まる。本人や家族、勤務先の同僚の証言、当時の家計簿や預金通帳の記録、勤務先の給与明細、雇用保険の納付状況など、あらゆる方向から集めるが「二十年、三十年前のことだと、記憶に具体性がなく、資料もほとんど残っていない」(札幌の北海道地方委)、「市町村などにも国民年金の納付記録を照会しているが、依頼が一斉に来ているのか、回答に時間がかかる」(函館地方委)と、スムーズに進まないのが現状だ。  一方、申立人たちは、結論が一日も早く出ることを待ち望んでいる。札幌市の男性(65)は、国鉄勤務時代の一九六一年の八カ月間が未納とされ、七月に道地方委に申し立てした。  自ら資料を取りそろえ、地方委へ出向いて説明もしているが、結論は出ていない。男性は「国鉄が保険料を天引きしていないはずがない。自分が死ぬのを待っているのではないかとすら思える」と憤る。  年金記録確認中央第三者委員会(東京)によると、総務省は調査の遅れを受けて、地方委への職員の増員も検討している。  二百件以上の申し立て書が届いている道地方委の小田勝委員長は「委員会の審査に上がる前の事務方の調整、整理が進めば、(処理件数を増やすため)十人の委員会を二つの小委員会に分ける工夫も考えたい」などと話している。(北海道新聞 引用)

2007年9月15日土曜日

道の労働力調査、194枚紛失 トラックから落下

道は十四日、総務省の委任を受けて八月下旬に行った労働力調査の記入済み調査票の一部が、委託業者が手配したトラックから搬送中に落下し、百九十四枚(百六十三世帯と個人三十一人分)を紛失したと発表した。  調査票には氏名や生年月日、就業の有無、おおまかな年収などが記載されており、道は十五日も捜索を続けるとともに、紛失した調査票の記入者を調べ謝罪する方針。  道によると、十三日午後九時ごろ、札幌市東区東雁来の国道で、トラック荷台の後部扉が開き、調査票千五百七十六枚が入った段ボール箱二箱が落下、中身が散乱した。札幌東署からの連絡で落下が分かり、業者と道職員が千三百八十二枚を回収したが、残りは見つからなかった。トラックの後部扉は施錠されていなかったという。紛失した調査票は、札幌市や函館市など十二市三町での実施分とみられる。(北海道新聞 引用)

2007年9月14日金曜日

台湾人の運転、19日解禁 道内旅行をレンタカーで 全日空、JTBパック商品続々

台湾の自動車運転免許証が十九日から日本国内でも使えるようになるのに合わせ、全日空とJTBの両グループは、ホテルとレンタカーをセットにした道内旅行パック商品を全国に先駆けて投入する。道内への台湾人の入り込み数は年間約二十七万人と人気は根強く、リピーターも増加傾向にある。車で自由に周遊する個人旅行の潜在需要は高いとされ、両グループは新商品を通じて、新たな客層の掘り起こしを目指す。  全日空では系列旅行会社のANAセールス(東京)が、台湾-新千歳直行便を運航するエバー航空などと提携、八月末から台湾で、往復航空券にホテルとレンタカーを付けた三泊四日の商品の予約販売を始めた。  商品は登別・富良野・札幌、登別・洞爺湖・札幌の二ルートで、中国語の話せるスタッフが新千歳空港で旅行者を出迎え、レンタカー手続きなどを手助けする。また、旅行期間中のトラブルなどにも、電話を通じて助言を行う。  料金は日本円で一人八万円台から用意。今回は試験販売とし、期間を二十五日から十月三十一日までの約一カ月間に限定したが、同社は「結果を分析したうえで、本格商品として売り出していく」としている。  一方、JTBでは、アジア専門のJTBエイティーシー(東京)が京王プラザホテル札幌などと提携し、同ホテル一泊(二人分)とレンタカー(十二時間使用)をセットにした商品を十九日に発売する。  車種が小型車からワゴン車まで、十五種類から選べるほか、日程の延長にも応じる。料金は一泊の基本商品で三万円弱(閑散期)から用意。同社も中国語が話せるスタッフが電話で相談に応じることにしており、来年三月末までに「千人分は販売したい」と目標を掲げている。  台湾は、国際運転免許証交付に必要な国際条約に加盟していないが、観光立国を推進する国の方針により、規制緩和された。(北海道新聞 引用)

2007年9月13日木曜日

地下鉄で女性刺され重傷 札幌・東豊線 刃物男を逮捕「誰でもよかった」

十三日午前七時二十分ごろ、札幌市営地下鉄東豊線の美園-月寒中央駅間を走行中の車内で、座席に座っていた同市厚別区内の女性会社員(22)が男にいきなり包丁で切りつけられ、左肩と背中の二カ所に重傷を負った。命に別条はないという。男はその場で車掌に取り押さえられ、札幌豊平署員に引き渡された。同署は殺人未遂の現行犯で、同市清田区美しが丘一の八、無職池田博容疑者(64)を逮捕した。池田容疑者は「誰でもよかった」などと供述しており、同署は通り魔的な犯行とみている。  札幌市交通局によると、市営地下鉄の車内で刃物で乗客が切りつけられるなどしたのは、一九七一年の開業以来初めて。  調べによると、電車は栄町発福住行きの四両編成で、池田容疑者は、事件前、立って車内を行き来していたが、電車が美園駅を発車し、月寒中央駅に停車する直前、座席で寝ていた女性に無言で近付き、持っていた刃渡り約十五センチの文化包丁でいきなり切りつけた。同容疑者はほかの車両に逃走したが、乗客が鳴らした非常ブザーを聞いて駆け付けた車掌が、同容疑者を取り押さえた。  この後、車掌らが110番通報し、女性は月寒中央駅から病院に搬送された。また、当時車内にいた女子高生一人が具合を悪くし、救急車で病院に運ばれた。  池田容疑者は女性と面識がなかったとみられ、調べに対し、「殺そうと思った。二カ所刺した」などとも供述している。  札幌市交通局によると、事件があった列車には約四百人が乗車。通勤ラッシュの直前で、車内は座席がほとんど埋まっている程度だったという。事件後、電車は月寒中央駅で六分間停車して発車。この影響で、福住-栄町間などで三本が運休し、約三千七百人に影響が出た。  事件当時、月寒中央駅にいた男性会社員(32)は「駅付近にパトカーが止まっていたので、人身事故かと思ったら、上半身血だらけの女性が担架で運ばれた。十年間、地下鉄を利用しているが、こんなことは初めて」と顔をこわばらせた。 (北海道新聞 引用)

2007年9月12日水曜日

サミット効果 ウィンザーホテル洞爺 8月過去最高の売り上げ

来年七月の北海道洞爺湖サミットの会場となるザ・ウィンザーホテル洞爺(胆振管内洞爺湖町)は十一日、八月の売上高が単月では過去最高となる約八億八千万円に達したと発表した。宿泊客が前年同月比12%増の約一万八千人だったうえ、サミット会場をひと目見ようという日帰り客の利用も好調だった。  これまでの最高は二○○五年八月の八億六千万円だった。八月は年間で利用者が最も多い時期だが、今年はサミット会場に決まったPR効果で道外や海外からの客が増加。八月の客室稼働率は85%となり、宿泊客一人の一日当たりの単価も約五万五千円と高水準を維持した。  日帰り客も増え、同ホテルは八月一日からスキー場のゴンドラの夏季運行を始め、山頂のホテル横にはカフェを開設。ホテルのレストランやカフェの売り上げは前年同月比約30%増だった。  同ホテルの駐車場の利用については、宿泊客やレストラン予約客らを優先しているため、日帰り客の利用を断る場合もあるが、ゴンドラなどを利用しての入館は可能としている。(北海道新聞 引用)

2007年9月11日火曜日

地方信金、札幌へ14年ぶりに進出 日高信金の支店が開業

日高信金(日高管内浦河町)の札幌圏第一号店舗となる札幌支店が十日、三井生命札幌共同ビル(札幌市中央区北四西五)四階にオープンした。地方信金の札幌進出は十四年ぶりとなる。  同支店は窓口を一階に置かない「空中店舗」で、道内信金では極めて珍しい。同ビル四階の一部二百五十七平方メートルを賃借し、職員八人体制で預金や為替、融資業務などを行う。店内は白と黒を基調にした落ち着いた雰囲気で、日高管内の特産品を紹介するコーナーなどを設けた。  同支店は年度内に預金量三十億-四十億円、数年後には同百億円を目指す方針。塩出諭理事長は「(日高信金の)八十五年の歴史の中で、新たな歴史をつくる第一歩。力を合わせて頑張ろう」と役職員らを激励した。  同信金は札幌支店開店に合わせ、年利1・05%の定期預金や同0・8%の定期積金などの金利優遇商品を取り扱う記念キャンペーンを始めた。いずれも三年もので、募集期間は十二月二十八日までだが、募集総額に達した段階で締め切る。 (北海道新聞 引用)

2007年9月10日月曜日

「強い気持ち感じた」/白井ヘッド総括

<日本ハム4-8西武>◇9日◇札幌ドーム◆白井一幸ヘッドコーチの「ヘッドにおまかせ!」 8日にヒルマン監督の辞任が発表されましたが、この日は表面上は普段と変わりはありませんでした。ただ、選手たちは監督の決断に対し、いい形で送り出したいという思いがありました。何とか勝たなきゃいけないという強い気持ちを感じました。結果は負け、気持ちが空回りした部分はありましたが、こちらとしては委縮して失敗するよりも、評価できます。 10日からはビジターでのロッテ、ソフトバンク7連戦があります。プレッシャーをコントロールしながらプレーしなければなりません。しかし、監督の問題はありましたが、チームのモチベーションは高まっています。ともに喜びを分かち合えるよう、ポジティブな気持ちで戦ってきます。(日本ハムヘッドコーチ)(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年9月9日日曜日

チキンレッグ高騰「足が出る…」 スープカレー店ピリピリ

スープカレーの代表的な具材の一つ、骨つきのチキンレッグ(鶏もも肉)の価格が品薄で高騰し、札幌の店を困らせている。卸値は昨年の二倍近くになり、メニューから外す店も出てきた。品薄は全国的な話だが、クリスマスシーズンに取引が集中する道外は、まだ影響が小さく、スープカレーの本場ゆえの悩みといえそうだ。  「入荷がなくなりしだい、チキンメニューは、ほぐしになります」。札幌市中央区の人気店、バズカリー札幌本店「花車」にチキンレッグの品薄を知らせる紙が張られたのは七月下旬だ。  一番人気だけに値上げはできず、その分、チキンのサイズは小さめに。「ほぐし」になると、骨付きでないもも肉も合わせるため分量は増えるが、この道九年の松島真紀子店長は「やはりチキンは骨付きレッグ」と気が気ではない。  札幌で約三十店にチキンレッグを卸す大手「北一ミート」(札幌)によると、国内流通のほとんどを占める米国産が、昨年末から鳥インフルエンザの影響で輸入停止になっている。頼みの他国産も中国やロシアなどに買われている状態だ。  現在は全国の業者が在庫をかき集めており、じわりと上がった卸値の相場は札幌でキロ三百八十円ほどと一年前の約一・八倍。米国産の輸入停止は年内に解除されるとの見通しもあるが、同社の田村徹哉営業部長は「底値が上がってしまうと、以前のレベルまで簡単には下がらない」とみる。  チキンレッグは札幌で三十年以上前に登場したスープカレーの代名詞ともいえる存在。だしを取る店も多い。鶏肉全体に占める割合は道外では微々たるものだが、「スープカレーが定着し、市場が拡大した札幌は三割ほど」(食肉関係者)という。値上げによる客離れを心配してメニューから外す店も出始めた。  札幌でスープカレー専門誌を発行する玉木雅人さんは「品薄をきっかけに新メニューを開発するなど、店の意欲をかきたて、料理の可能性を広げている面もある」と、札幌名物の底力に期待する。 (北海道新聞 引用)

2007年9月8日土曜日

1日限定、ハスカップで太巻き 苫小牧で来月3日 13すし

苫小牧市内のすし店十三店が、オリジナルの太巻き「ハスカップロール」を共同で考案し、十月三日に一日限定で販売する。苫小牧産のハスカップをメーンに、ホッキやナガイモなど地場の具材がふんだんに使われているのが特徴だ。  北海道鮨商生活衛生同業組合が、道産食材の消費促進のために初めて行う全道一斉企画の一環。道内十一地域の組合加盟店で、それぞれ特産品を巻くオリジナルの太巻きが売り出される。  ハスカップロールの具は七種類。ハスカップは皮付きの生の実をすり鉢ですり、マヨネーズをあえてペーストにする。湯通しした苫小牧産のホッキ、穂別産のナガイモの酢漬けのほか、だし巻きの卵やキュウリも東胆振産を使う。  ペーストは梅じそに似て甘酸っぱく、さわやかな香りが口の中に広がる。しゃりの一部がハスカップの青紫色に染まり、見た目も鮮やかだ。店主たちは「反応次第で定番商品化も」と期待する。  一本八切れで千二百六十円。春日町二の「魚徳」など、原則前日までに各店に予約が必要。他の販売店など問い合わせは同組合苫小牧支部事務局の新美さん(電)0144・35・3711へ。(北海道新聞 引用)

2007年9月7日金曜日

カラフルな「サミット仕様」の名刺 洞爺湖町

【洞爺湖】来年七月の北海道洞爺湖サミットの開催地、胆振管内洞爺湖町が、カラフルな「サミット仕様」の名刺を作り、職員が配り始めた。  名刺は緑、青、黄、ピンクの四色を用意。いずれもサミット参加八カ国の国旗や欧州連合(EU)の旗を並べ、背景に洞爺湖の景観をあしらった。  若手職員の一人は「少し派手かな」と戸惑いつつ、「PR第一」と自らを説得。さて、世界にはばたく「洞爺湖町」のイメージを世界にアピールできるか…。 (北海道新聞 引用)

2007年9月5日水曜日

経営統合セール 大丸に行列1000人

共同持ち株会社「J・フロントリテイリング」の下で経営統合した大手百貨店の大丸(大阪)と松坂屋ホールディングス(名古屋)は四日、統合を祝う記念セールを札幌など全国二十六店舗で一斉に始めた。大丸札幌店で神戸牛、松阪牛のセットを販売したり、名古屋の松坂屋本店では大丸のバイヤーが仕入れた道産秋サケのかす漬けを販売したりと工夫を凝らし、新体制発足をPRした。  大丸札幌店では約千人が開店前に行列をつくった。午前十時の開店と同時に客が流れ込み、コートやジャケットなど八千着以上を格安で売る七階催事場は、掘り出し物を探す女性客で熱気を帯びていた。  札幌市の主婦高橋久美子さん(52)は「経営統合で品ぞろえがこれまで以上に充実することに期待します」と話した。  大丸札幌店では、限定商品などを扱うイベントが十八日までで、記念セールは一部売り場を除いて十一日まで。 (北海道新聞 引用)

2007年9月4日火曜日

クマがニワトリ120羽食い殺す 知内

【知内】三日午前十一時四十分ごろ、渡島管内知内町湯ノ里の養鶏場経営者から、鶏舎の約百二十羽がクマに食い殺された、と知内町役場を通じて木古内署に通報があった。  同署によると、クマは二日から鶏舎の板やビニールを壊して侵入し、二日に約五十羽、三日に約七十羽の被害があったという。この鶏舎では約五百羽を飼育していた(北海道新聞 引用)

2007年9月3日月曜日

200人規模医療チーム テロなど警戒、派遣へ 厚労省、洞爺湖サミットで

来年七月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で、テロや事故などの不測の事態に備えた厚生労働省の救急医療体制の概要が二日、分かった。二○○○年の沖縄サミット開催時にならって、防毒マスクなどを装備した救急医療の第一線の医師や看護師ら約二百人を全国各地から集めて大規模医療チームを組織し、現地に派遣する。  沖縄サミットでは、厚生省(当時)や日本救急医学会、国立感染症研究所などが合同で救急、脳外科、心臓外科、整形外科の医師や看護師ら約百八十人を派遣しており、今回も同様のチームを組む方針。  厚労省によると特にテロ対策を重視。サミット会場には、生物兵器や化学兵器が使われる事態も想定し、防毒マスクや解毒剤などを用意する。経験豊かな救急医療の専門医などを配置し、テロ発生時にも迅速な対応ができるようにする。診療設備を備えた大型バスも数台配備するが、「警察庁など関係省庁の意見も聞き、必要な体制を精査する」(厚労省指導課)としている。  また、札幌や室蘭などの医療機関を救急協力病院に指定する。医療チームの医師と看護師を待機させ、会場からドクターヘリや救急車で搬送される患者の治療に当たらせる。入院時に備え、「数百に上る」(関係者)空きベッドの確保も求める。協力病院については、厚労省が今後、道と協議し、年末をめどに救急医療体制が充実した病院を数カ所指定する。(北海道新聞 引用)

2007年9月2日日曜日

苫小牧生まれのプロレスラー高西選手 故郷のリングに闘志満々 3日

苫小牧生まれで静内農高出身のプロレスラー、高西翔太選手(20)が三日午後六時半から、同市川沿公園体育館(川沿町四)で開かれる所属団体の苫小牧大会で初めて故郷のリングに上がる。高西選手は「成長した姿を見せたい。やる気いっぱいです」と闘志満々で張り切っている。  高西選手は二○○五年に全日本プロレス入り。その後、別の団体で翌年一月にデビュー。現在は「ZERO1-MAX」(ゼロワンマックス)に所属している。「ZERO…」は、いじめや自殺撲滅をスローガンにして試合会場で訴えたり、児童養護施設の訪問などで知られる。  高西選手は同団体の所属選手で最年少。身長一七○センチ、体重八○キロとレスラーとしては小柄ながら、気迫を前面に押し出して体ごとぶつかるファイトで人気も上昇中。当日は第四試合で日高郁人選手とタッグを組む。  高西選手は「苫小牧や静内にはお世話になった方が多い。地元の皆さんに成長した姿を見てほしい。ぜひ、会場に来て応援してください」と、来場を呼びかけている。  入場券は特別リングサイド六千円、リングサイド四千円、自由席三千円(当日は、いずれも千円増し)。チケットはローソンなどで発売中。問い合わせはファーストオンステージ(電)03・5730・3966へ。(北海道新聞 引用)

2007年9月1日土曜日

札幌中心部は大道芸天国 あすから「だい・どん・でん!」 90組出演

プロ、アマ問わず国内外の大道芸人が集まるイベント、さっぽろパフォーマンスカーニバル「だい・どん・でん!」(札幌都心にぎわいづくり実行委主催)が九月一、二日の二日間、札幌市中央区の駅前通などを歩行者天国にして開かれる。今年で七回目。  会場は、駅前通の南大通からススキノ交差点までと、南一条通の西二-西四丁目、地下街オーロラプラザなど。パントマイムやジャグリング、マジック、ダンス、伝統芸能などさまざまな分野の芸人たち約九十組が、それぞれ磨き上げた妙技を披露する。  会場では、来場者がジャグリングを体験できるコーナーや路上にピンを並べて行うストリートボウリングなど市民参加型の催しも実施。パフォーマンスを見るだけではない楽しみも満載だ。  両日とも午後一時-同五時。一日午後六時からは「中夜祭」と題して札幌パルコ新館屋上(南二西三)でゲストパフォーマーたちの大道芸披露も行われる。問い合わせは実行委事務局(電)241・8439へ。(北海道新聞 引用)