2007年9月22日土曜日

妹背牛・佐藤鋳工 生産能力三・五倍に 新工場 完成自動車部品需要に対応

【妹背牛】鋳物部品製造の佐藤鋳工(空知管内妹背牛町、佐藤義明社長)は十月、現工場の隣接地に建設していた新工場を稼働させ、生産能力を三・五倍に引き上げる。トヨタ自動車やいすゞ自動車向けの鋳物部品の生産が好調で、今後の需要増を見越した増産体制を整える。  新工場は平屋建てで、延べ床面積四千七百平方メートル。鉄を溶かす高周波炉を二基導入し、連続溶解を可能にした。自動注湯機や高速造型機など最新鋭設備も備え、三十人程度で運営できるため省力化にもつながった。投資額は十五億円。生産能力は最大月産八百トンで、現工場を合わせて同千百二十トンになる。  農業機械部品などを製造していた同社は一九九○年に自動車部品製造に参入し、カーブ時の左右の速度を調整する差動歯車(ディファレンシャルギア)を収納するデフケースやベアリングキャップなどを量産。特にトヨタ自動車北海道(苫小牧)向けのデフケースが好調で、生産を始めた二○○四年には月産五千個だったのが、現在では同二万五千個に増加。いすゞ系部品メーカー大手のアイメタルテクノロジー(茨城県土浦市)向けの鋳物部品生産なども増加しており、新工場建設を決めた。  佐藤社長は「道外の自動車部品メーカーに対抗するためには、避けられない投資。低コストで運営できるよう工夫した」と話している。同社は新工場稼働により、○七年四月期で八億五千万円の売上高を数年内に二十億円台に乗せたい考えだ。(北海道新聞 引用)

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